以前、釣行時にこれを買って持っていった。
ウキ取りパラソル。
これはどんなものかと言うと‥
磯場などで根がかってしまったウキ。
うまく取ろうとしたが‥高切れ(ミチイトがぶっつりと切れること)してしまう事、あるある。
んでウキはプカプカ浮いてる。
あーもったいない!
っていうロストウキを、ウキ取りパラソルの骨部分に引っ掛けて回収ができるという、聞くだけならウキウキしちゃうような超便利グッズだ。
ウキも1つ1,000〜2,000円するので無くすと痛い。たまに使う勝負ウキはひとつ3,000円だからもっと痛い!!
でも、このウキパラソルが大体2,000円くらいなので1~2回ほど回収出来れば元が取れるっつー事。う〜ん、ますますウキウキ魅力的である。
でもでもこれの最強最大の欠点があるのだ!
それは、ウキ回収がすっげー難しいことなんだあああぁぁぁ!!
ウキ取りパラソル出撃!
4月頃のノッコミ黒鯛釣行時、これを使う時が来たのだ。
足元をフカセで狙っていたら根掛かりしてミチイトが切れ、ウキだけフリーでプカプカ浮いている状態だった。
あちゃー、足元だしタモで取るか?と思ったんだけど、いや待てよと。
せっかくウキ取りパラソルの練習が出来る機会が来たじゃないかと、タモを置く。
潮もゆっくりと落ち着いている場所で停滞していた。そこには払い出しなどは無かった。
そ の と き は ね…。
さて、ミチイトに直接パラソルを結び準備完了。
このウキ取りパラソルの初陣!
発射!
パラソルはやや重く、まあまあ簡単に飛ぶ。
んー、ちと行き過ぎた。
巻きながら合わせて回収するか→スカっ
え
今度こそ!ヒョイっ
うん、なかなか良いところに落ちた!一直線の場所!このまま引いて来れば…→スカっ
ええ?!
小波が軌道を変えてくる。
しかもこれ、パラソル部分の開きが小さすぎて超絶入れづらい!
でもまだ焦る時じゃない。(と言い聞かせる)
息を整えてもう一度…!!!→スカ
なんて事を繰り返していたら悲劇が!
なんとウキが潮に乗り出して沖へドンブラコ!!!
おーーい!待ってくれええええー!
さっきまでタモで取れる位置にあったのだ。
完全なるマヌケ
さあ焦る時が来た
どんどんと離れていくウキ。
投げても投げてもニアミスが続く。
焦れったい!
とその時、岸から10メートル程離れた所でウキの流れが止まる。
海面の海藻に引っかかったのだ
今がチャンスとウキより奥の沖側に投げ込む!
糸をウキと真っすぐにしていい所に持ってくる。
良し良し、このまま巻くぞ!
ここでさらなる悲劇が
ウキ取りパラソルが海藻に根掛かり!!!!
ガッディィィム!
おいおーい!嘘だろ!?
今、ワカメに合計4,000円が引っかかっている。
なぜ、なぜあの時タモを置いたのか…オレのバカ野郎!
ここはイチかバチかパラソルだけでも回収を試みる。
ミチイトを直接ひっぱる。グンっと勢いよく引っ張ると切れる恐れがある為、ゆっくりとテンションをかけていく。
失敗するとウキも回収機もどちらも失う‥!!!
グググ…ッ
すると海藻の方が負け、ズズ…と抜けていく感じが!!
キタキター!
そのまま慎重に手繰り寄せる。
でけえワカメを引き連れて、オレのパラソルはなんとか海藻の群生地帯を脱出することが出来た。
ああ嬉しい…最悪の事態は回避出来た…。
案の定の結果
だが、こういう時に欲が出る。
ウキもやっぱり回収したい
…。
次の瞬間、オレの体は勝手にウキ取りパラソルを投げていた。
そして再びワカメに捕まったのである。
案の定ね。
一度や二度では学習出来ないお年頃なんですよ。
もう一度ミチイトをたぐって回収を試みる。
ズズ…
お、これは取れる流れ…!
良かった‥。
ウキ取りパラソルが海藻を引っこ抜く。
と同時にその反動で、引っかかっていたウキが海藻地帯から脱出してしまった!
ジーザス!
みるみる小さくなっていくオレンジの点。
そして自由になった彼(ウキオ)は、まだ見ぬ魚を求めて外海に旅立ったのだった…。
糸も針も持たずに。
結論
誤解の無いように言っておくが、俺はウキ取りパラソルをdisっているわけではない。
ただ、こんな小さな径で大海の中の小さな点をすくうなんてオレには出来ない!
これで回収できてる方は本当にスゴイ!天才!
ウキを無くさないくらい上手くなるしかない!
結論:足元のウキはタモですくおう!!