俺の初めて買った竿は3000円でリールと仕掛けもついてくるちょい投げ初心者セットだった。

釣りに行く予定はまだ無かったのに、どうしても自分の竿が欲しくてたまらなくなってしまい、我慢できず買ってしまった。
買った日はそれはそれは嬉しくて、俺の釣りに対する熱は高まるばかり!
家に帰るなり、早く釣りがしたくて、竿が触りたくて、部屋の中で釣り場をイメージしながら素振りをする事にした。
全くの知識0の状態だったので、繰り出し式の竿を警棒を出すときのようにシュッ!と遠心力をかけて繰り出していた。
それが正解だと思っていた。
にょきーーんと伸びる竿、かっけーー!
なんて思いながらもう一回!
繰り出し部分を戻そうとした。
だがその時だ…
ん、固い。
んん、戻らない。
んんん!?!?
壊れた!?
2節目ががっちり噛んでしまって収納が出来なくなってしまったのだ!!
ガーン
いや、まだ待て落ち着け。これは壊れたんじゃない。きっと、噛み合わせが悪いだけだろ、うん。
と思いつつ、
力任せに押したり引いたり、
トントンしたり、
バインバインしたり…
駄目だ…
まてまて、こんな時のGoogleだ。
どれどれ
「繰り出し竿 戻らない 直し方」
ぽちぽちっと
検索結果は、やはり同じようなことをしてしまった人は多いらしく、対処法はあった!
対処法① まずは『底の部分をトンカチで叩くと良い!これで120%戻る!』とあった。
イケる!
戻らなくなった節を押さえながら、底をトンカチで叩く!
だが叩く度に、バイ~ンバイ~ンとしなって、うまく力が入らない…
えい!(バイ~ン!)
とりゃ!(バイ~ン!)
ダメだー!次!
対処法② 『熱を加える』
なんか良さそう!
戻らなくなった部分にドライヤーを当てる。
数十秒の間、熱風が竿に当てられる。
そろそろか。
ドライヤーを止め、温まった竿を押し戻す為に力を垂直に加える!
ミシミシミシミシッッ!!!!
ガリガリ君の棒を割ったときの音がした。
あ、え、ちょっと…
熱がいけなかったのか、いじくりすぎたのがいけなかったのかは分からないが、俺の竿の一節目が割れた竹刀の様に繊維がぴょんぴょんと出ている!
かろうじて繊維何本かで繋がっているが、これは完全に壊れた。
戻らないだけならまだ釣りが出来る状態だったのに、俺が壊した!
買った日に!
海にもいかず!
ガーン!
あまりのショックに俺は、先がプラプラしている竿を、ケースにそっと仕舞った…。
もし、繰り出し竿が戻らなくなったらお店に持っていこう!!それが確実だと思う!
(俺は釣りに行くのが待ち遠しくて、素振りをしていたら壊したなんて、恥ずかしくて行けなかったのだ…とほほ)
※この竿は後日、自己流だが修理して今も使ってます。