6月7日(火)曇り
場所は三浦半島、城ヶ島。

2週間前にサヨリを、はじめての魚を釣り上げたこの地に俺は帰ってきた。
同行者はやっぱり釣り先輩のSさんだ。
例のごとく、「みさきまぐろきっぷ」を駆使してここまで来た。
到着したのは9時30分。
どんなに急いでも埼玉県からはこれくらいの時間になってしまう…。
釣り開始
仕掛けは浮きふかせ釣り。
Sさんの得意技だ。
潮は中潮、天気は曇っていて、肌寒い。
風が強く吹いていて、海は青緑色で、やや荒々しい表情だ。
仕掛けを作るのは大分慣れてきた。
Sさんが撒き餌をこねている間にアミエビだけで投げてみる。
1投目から浮きが沈む!
この間まで、魚すらつれなかった俺がアタリに合わせて魚をつり上げる!
成長!!
本日の一匹目は、サバ!

ちなみに言うと、二匹目も、三匹目も、サバ、サバ、サバ。
どうやらサバの大名行列の中に釣糸を垂らしてしまったらしい。
Sさんと合わせて合計30匹以上のサバがあがった!
最初のうちはこれは味噌煮、これは塩焼き、これは刺身、これはフライ…とワクワクしながら釣っていたが流石に30匹は…
から揚げ、から揚げ、から揚げ…
実際小型ばかりでほとんどから揚げになりそうだ。
と、そんなこんなで時間は12時を迎える。
丁度予報では干潮真っ只中なので、お昼御飯を食べる。
そして俺は昼寝、Sさんはアイゴを釣り上げて悶々していた。
その後も仕掛けを変えたりタナを変えたりと試行錯誤をする。
ザワザワザワザワ…予感!
時間は15時になろうとしていた。
サバで1日が終わるのかなー。なんて思っていた。
垂らしていた仕掛けを巻きあげる。
餌を付け替えるために、針に少し残ったアミエビを外す。
だがその時針先についたアミエビに違和感を感じる。
なんだか、食われ方が今までと違うぞ。
俺が使っていた針は白く塗られている針で、歯のある魚が食いつくと歯形が残る。
そして、針には擦れたような歯形が残っていた。
これはまたフグか?それとも…。
なにか心のざわつきを感じて、手返し良く仕掛けを投入する。
コマセを撒く。
ふとSさんを見ると遠くでまだサバがつれているようだ。
目線を浮きに戻…あれ?浮きが無い。
ついに本命が釣れる
浮きを探すが見当たらない。
念のため竿を立てて仕掛けと直角の位置でリールを巻く。
重い!
ぐぐっと引っ張られるというかほぼ動かない程リールが重い!
根掛かりした時と感触が同じだったので、一瞬肩をおとしたが、糸が移動している!
これは魚だ!
遠くで釣っていたSさんもこの様子に気づく。
「この引きはメジナですねー!!」
なにーー!?
バラさないように慎重に竿を直角に位置に保つようにリールを巻き取り、そして抜きあげる。
メジナだ!!!

メジナが釣れたー!
口ではなく目にかかってるけど!
念願のメジナだーー!
釣竿をプレゼントされて以来、この釣竿で絶対にメジナを釣りたかった。
めちゃくちゃ嬉しい!
Sさんに色々と教えてもらえたからここまで出来た。有り難うSさん!

↑小さいけれどメジナはメジナ
Sさんより先に釣れてしまった。
だがSさんの怒濤の追い上げがこのあとに待っている。
(俺はもうこの時点で満足してしまい、釣り場を片付け始めたり、魚を締めたするのであった。)
Sさん爆釣!
Sさんにスポットを明け渡し、俺は掃除をする。
Sさんの本気がここから始まる!
先ず手始めにブダイを釣り上げる。

↑青ブダイは食べちゃダメよ。これはチゲ鍋にすると旨いとか!
続いてメジナを連続で2匹!!

↑このメジナ、何度見ても美しい…。
そしてサヨリ!
最後にメバル!!
と、それまでサバ師だったくせにどんどんと釣果を出していた!
うーん、やっぱりすげー!
時間は17時、潮も上がってきて、海の調子も良くなっていたのだろう。
このあとまぐろきっぷを使わなきゃいけない予定があったのでここで納竿。
ビクの中は魚で一杯になっている!

↑サバ30匹、メジナ3匹、ブダイ、サヨリ、メバル各1匹!!
ほとんどの魚をSさんは俺にくれた。

↑家に帰って全部捌くのに2時間かかった!特にサバ15匹!
俺のクーラーバッグは初めて満タンになった喜びを感じ、その重さも気にならなかった。
釣りは良い。
目標を達成する喜びがある。
自分で考えなくてはいけない自由さがある。
そして正解がない。
それが楽しい。
次回は、まぐろきっぷで寿司を食う!道程編!